RESEARCH
右利きと左利きの仕組み
ヒトの利き手に代表される「右利き」と「左利き」は、さまざまな動物でみられる現象です。利きは高い運動能力を発揮するのに必要で、生存上可能性を向上させると考えられています。しかし、右利きと左利きの脳神経系の違いや、利きの発達過程、脳の左右差との関わり、どのような遺伝子や分子に調節されるか、進化的にいつ成立したかなど、いまだに本質的な謎が残されています。
私たちの研究室では利きが顕著なことで知られるアフリカの鱗食性シクリッドを用いて、神経科学、ゲノミクス、行動学、生態学、進化学といった多角的アプローチから、右利きと左利きを司るメカニズムを理解することを目指しています。
捕食行動の様子(右利き)
鱗食性シクリッド
Perissodus microlepis
ACHIVEMENT
Preying on cyprinid snout warts (pearl organs) as a novel and peculiar habit in the Lake Malawi cichlid Docimodus evelynae.
Takeuchi Y., Hata H., Sasaki M., Mvula A., Mizuhara S., Rusuwa B., Maruyama A. Sci. Rep. 14(1): 19300-19300 (2024).
DOI: 10.1038/s41598-024-69755-zDevelopmental process of a pronounced laterality in the scale-eating cichlid fish Perissodus microlepis in Lake Tanganyika.
Takeuchi Y. Zool. Sci. 40(2):160-167 (2023).
DOI: 10.2108/zs220078Experience-dependent learning of behavioral laterality in the scale-eating cichlid Perissodus microlepis occurs during the early developmental stage.
Takeuchi Y., Higuchi Y., Ikeya K., Tagami M., Oda Y. Sci. Rep. 12: 723. (2022)
DOI: 10.1038/s41598-021-04588-8
OVERVIEW

メッセージ
生き物の姿かたちや行動はとても多様です。同じ種でさえ、様々なタイプがいます。私たちの右利きと左利きという個性もその一つでしょう。これらは進化の過程の中で、淘汰により生み出されたと考えられます。行動を制御する脳神経系には、どのような適応変化があるのでしょうか?また、脳の左右差とは、どのような関係にあるのでしょうか?
利きに関する脳回路や遺伝子の解析が可能な「鱗食魚」の実験系があるのは、世界でもここだけです。当研究室では、卒業研究、大学院生、研究を始めてみたい学部生(1-3年)、ポスドクの受け入れについて、相談に応じます。興味をお持ちの方は、ご連絡ください。
生命科学分野、脳科学分野
所属 | 理学研究院 生物科学部門 行動神経生物学分野 准教授 脳科学研究教育センター(兼任) |
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自己紹介 | 愛媛県出身。野外を知らなければ生き物の事は分からない、というスタンスのもと、フィールドワークから実験室まで幅広い現場で研究を行っています。趣味は水族館めぐりと野球観戦。 |
学歴・職歴 |
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所属学会 | 日本動物学会、日本生態学会、日本神経科学学会、日本動物行動学会 |
居室 | 理学部5号館 5-913室 |
MEMBER

准教授
竹内 勇一TAKEUCHI YUICHI
大学院生(修士)
佐藤 冬弥SATO TOYA
理学部学生
狗田 晃弥INUTA AKIYA
水産学部学生
小池 魁KOIKE KAI
技術補佐員
多賀 崇子TAGA TAKAKO
ACCESS
所在地
〒060-0810
北海道札幌市北区北10条⻄8丁目
北海道大学理学部5号館913
ytake[a]sci.hokudai.ac.jp
- メールアドレスは「[a]を@に変更」してご使用ください。